『皆さん、かたいけのぉ?』コラム

第2回「回復期病棟にCVA患者様が多い理由から考える!! part1」

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皆さん、こんにちは!!

IAIR関西支部 認定インストラクターの森木良平です。

 

僕が住んでいる京都では2月にはイベントがあります。

 

そう!!「京都マラソン」です。

 

実は、明日(2/19)は「京都マラソン」なんです。はい。

 

僕が勤務している病院の同僚も走るみたいですが、

 

京都の冬空の下、走ることになるのであまり無理はしないようにと伝えました。

 

もしかしたら、このコラムを読んでいる方も走る人もいるかもしれませんね!

 

陰ながらではございますが、応援しております!!

 

さてさて、

 

以前にもお話ししましたが、

 

僕は、現在京都府の回復期病棟で働いている理学療法士です。

 

そんな僕が今回からしばらくシリーズでお届けしようと思っているテーマは、

 

「回復期病棟にCVA患者様が多い理由から考える!!」です。

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ん?? CVA患者様が回復期に多い理由??

 

「そんなの決まってるやん。」と思われませんでしたか?

 

そうですね。たぶん答えはシンプルです。

 

「急性期病棟で状態(バイタルサインなど)が安定しても、自宅に帰ることが出来ないから」

 

これではないでしょうか。

 

でも僕は、こんな定番の理由にも「何で?」と思いました。

 

何でバイタルサインが安定しているのに自宅に帰ることが出来ないの?

 

これを読んでいるあなたは考えたことがありますか?

 

僕は大きく分けて2つ理由があると考えております。

 

今回は2つの理由のうちの1つ目を考えていきます。(2つ目は次回となります。)

 

「半身不随になってしまい、ADL動作が自身で行えなくなったから」

 

これ結構多い理由ですね。ではもう少し深めます。

 

なら、何で半身不随になってしまい、ADL動作が自身で行えなくなったら

 

回復期病棟に来るのでしょう??

 

これには、さらに以下のことが考えられます。

 

①    独居で、今の状態では自宅で生活出来ない。

②    同居している家族はいるが、様々な理由(家庭の事情など)で自宅では生活出来ない。

③    本人が家族の介護負担を考えると、今の状態では自宅に帰りたくない。

 

などなど。

 

これらの理由から見えてくることをこれからお伝えします。

 

まず、「急性期病棟を経てもCVA患者様の半身不随の程度が改善していない。」

 

皆さんもご存じだとは思いますが、受傷から3ヵ月が麻痺回復の「ゴールデンタイム」であると言われております。急性期では改善しきらない場合が多いんですね。

 

なので、回復期にかかる麻痺の改善への期待は大きいですよ。きっと!

 

次に、「急性期から回復期に転床する頃に自宅の環境が整っていない。」

 

これも急性期から出る時にはまだまだ半身不随の状態である場合が多いので

 

早々に家屋改修を進めるのはナンセンスですね。

 

ここまではだいぶ当たり前のことを書いてます。すみません。。。

 

では、これはどうでしょう?

 

「患者様自身が前と同じ身体の状態になると思っている。」

 

これ、実は僕の周りで結構多いです。

 

セラピストでも思っている人が多いかもしれません。

 

もちろんその状態になることを目指してリハビリをされるのには全然問題がありませんし、

 

実際、回復期病棟でリハビリをすることでほとんどの場合で麻痺の改善が見込めます。

 

ですが、

 

急性期のお医者様も様々なことを加味して回復期病棟への転床を患者様に提案すると思います。

 

単純に考えたら、回復期病棟へ転床して入院期間が増えるとその分入院費はかかりますし、

 

出来ればお医者様も、急性期を経てすぐに自宅へ帰って頂きたいはずです。

 

・・・にも関わらず回復期病棟に転床するということはそれ相応の理由(脳の損傷部位・範囲が大きいなど)があるでしょう。

 

このことを踏まえて考えると、酷かもしれませんが、

 

前と同じ身体の状態になるというのはなかなか難しいのではないでしょうか。

 

僕自身、まだ臨床経験は3年ではありますが、

 

勤め先が回復期でも比較的規模が大きい(約200床あるうちの6〜7割はCVA患者様です)ため、様々なCVA患者様を診てきました。

 

回復期のCVA患者様で、著しく麻痺が改善する人は、ほとんどの場合

 

「急性期からADL動作が少なくとも見守りで可能」です。

 

それ以外の方々が、回復期から帰られる際に「前と同じ身体の状態になったわ」と言われて帰った方は、ほんとに数人しか記憶にありません。

 

その他の方々は、痺れが残ったり、足は動くけど、手は動かなかったり、

 

手が動いても補助手レベルがほとんど。

 

手指まで動いている人でも、やっぱりなかなか本人的には思うように動かせていないような感覚が残ってしまうみたいです。

 

これは僕の周りでこれまで起こってきた「事実」です。

 

ですので、僕はほとんどの場合『完全に』麻痺が改善することはない。」と考えております。

 

これを聞いてどう思われますか?

 

「酷い。」「諦めが早い。」「信じられない。」「何様だよ。」などの

 

いろいろなご意見があるかと思います。

 

IAIRに出会う前の、統合医療に触れる前の僕なら

 

こんなことを言われたら、激怒していたかもしれません。。。

 

ですが、これが僕の周りで起こっていた「事実」なんです。

 

僕は、この事実を受け入れて、次に「どう行動するか」が重要であると考えております。

 

どんな方法があるのかは、1ヵ月後のコラムで書かせて頂こうと思います。

 

それまでに宜しければ、あなたも考えてみて下さい。

 

少し長くなりましたね。

 

ここで次回予告です。

 

次回は、

「急性期病棟で状態(バイタルサインなど)が安定しても、自宅に帰ることが出来ない」

理由の「もう1つの理由」を考えていこうと思います。

 

次回はもっと濃く、難しい話になる予定です。

 

興味がある方は、再来週までお待ちくださいませ。

 

今日のところはここまで。

 

最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました。

 

国際統合リハビリテーション協会

関西支部 認定インストラクター

理学療法士 森木 良平