こんにちは。

IAIR関西支部認定インストラクターの中野充容です。

 

先日、セミナーにインストラクターとして参加した時に受講生様から様々な質問を受けました。

セミナーでお伝えしたアプローチ方法のやり方やコツはもちろんですが、やはり臨床への活かし方は気にされる方が多いです。

 

実際にあった例をお伝えします。

 

やることは、立位でハムストリングスを把持して、膝の軽度屈曲に合わせて把持している手を踵方向に圧をかけるだけです。

そして伸展に合わせて坐骨の方向にハムストリングスへ圧縮をかける。

 

この2つの操作をするだけなのですが、患者様の身体の状態によって、簡単にできる場合もあれば、思っているよりも難しい場合もあります。

 

このアプローチの練習をしている時に「足底(踵)への圧が感じにくい」と受けている側の方が仰りました。

当然、セラピスト側の方は言われた通りに操作しているだけですので、「なぜ圧が入りにくいのか」はわかりません。

 

「なぜ圧が入りにくいのか」は、受けている側の方の動きを見ずにテクニックを行っているからでした。

 

「受けている側の方の膝の屈伸の仕方」と「セラピスト側のハムストリングスの圧の誘導方向」を見ていると、セラピスト側が誘導したい方向と、膝の屈伸の方向がズレていたのです。

 

膝を屈曲をする際に膝が内側に入り(Knee in)、伸展する際に元に戻ります。(つま先は外に向いていました)

そうするとハムストリングスの方向が変わりますよね。

 

セラピスト側の方は踵方向に圧をかけていると思っていたのですが、ハムストリングスが外に向くので、踵方向に圧をかけれていなかったのです。

 

つま先の向きや膝の屈伸の方向を調整してから再度アプローチをすると、踵にしっかりと圧が入り、入れたい刺激を入れることができました。

 

今回はたまたま受ける側の方の身体に歪みがあり、方向の調整が必要になりましたが、これは患者様であればいくらでもあり得る話だと思います。

 

もの凄く効果のあるアプローチでも、なんとなく操作の仕方だけ同じようにやってしまうと、落とし穴があったりします。

同じやり方でも、先程のように動き方の特徴に気が付くだけでも身体の反応が変わります。

 

健常人だからこれでいいとかではなく、人それぞれ身体には特徴があり、人に合わせて治療方法を変える必要があります。

 

先程の場合であれば、つま先の向きを変えることでしたが、膝を真っすぐ曲げられるように調整することも必要かもしれませんし、膝が内に入ってしまう原因を考えることが必要かもしれません。

 

それも先に調整するべきか、後から調整するべきかによっても、治療の効果は変わってきます。

獲得したい動きができるようになるのであれば、方法や順番は何でも良いと思います。

 

その人の動きにはどういう特徴があるのか知ることは、とても大切なことですね。

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

次回は10月4日にアップする予定です。

楽しみにしていて下さい。

 

IAIR関西支部認定インストラクター

中野 充容