訪問リハビリの利用者さんでこの杖を使う方がいらっしゃいました。
この杖の名前、わかります?
利用者さんのこの杖は、
介護保険でレンタルされている物だったので、
業者が貼ったラベルがついています。
そこには管理用のバーコードと一緒に、杖の名前が記載されています。
そこには、
「ロフトランドクラッチ」
とかかれていました。
それを見て僕はめっちゃ焦りました。
まじで!?
今までずーっと「ロフストランドクラッチ」やと思ってたし、言うてたやん!
めっちゃ恥ずかしいやん!
ほんまに間違えてたら、今日からさっそく「ロフトランドクラッチ」って言おう。
すぐに、訪問用カバンに入れている介護用品カタログを引っ張り出して、
杖の名前を確認しました。
そこには「ロフストランドクラッチ」と書かれていました。
そう、恥をかいているのは僕ではなく、業者のほうだったのです。
弁護する訳ではありませんが、
確かに「ロフトランドクラッチ」って言いやすい言葉ではありますね。
僕はすぐに調べたのでよかったですが、
この確認作業を怠ると、
僕は「ロフトランドクラッチ」と連呼していたかもしれません。
確認作業を怠ると、
間違ったことをさも正しいかのようにおこなう可能性が大いにあるんです。
生活期リハビリは、
しらないうちにマッサージ屋さんになっていたり、
目標がみつけにくく、マンネリになりやすい環境にあります。
そういった環境も、
この確認作業を定期的におこなうことで、変えることができます。
例えば、
知らないうちにマッサージばかり求められるようになった利用者さん。
そんな方には、
「始めは~ができなかったですが、今はどうですか?」
「以前はできなかった~が今はできるようになりましたね。」
といった声掛けをすることで、
「いやいやまだ○○○はやりにくいねん。」
といった答えがかえって来るかもしれません。
そこで、
「○○○でしたらこんな方法でできるかもしれませんよ。ちょっとやってみますか?」
「こういった方法でしたらできるかもしれないので、ちょっと検査させて下さい。」
といった一歩進んだ関わりへと発展するかもしれません。
生活期リハビリでは、どうしても漫然とした関わりに陥りやすいので、
定期的な確認作業をすることをおススメします。
どんな確認かというと、
さきほど例でだしたような、現在と開始時の状態の違いであったり、
今だから感じる、こんなことができるようにならないかなという新たな希望、
対象者・家族との目標の共有です。
僕は最低4カ月に一回は確認作業をするようにしています。
普段の関わりの中でもそのような確認は会話の中でするようにしていますが、
定期的な確認をすることで、
「へぇ~そうなんや」というような気付きがあることが多々あります。
前向きな生活期リハビリとするには、この定期的な確認はかかせないものですよ。
お読みいただきありがとうございました。
IAIR関西支部認定インストラクター
認定理学療法士(地域理学療法分野)
岡澤 頼宏