こんにちは。認定インストラクターの岡澤です。

 

 

僕のように介護保険領域で勤務するセラピストの方であれば、

介護予防とか、地域包括ケアシステムとかはよく聞くキーワードだと思います。

 

 

 

皆さんは介護予防というとどんなイメージを持っていますか?

 

 

 

転倒予防のために、筋力トレーニング!

高齢者は筋力量を落とさないように筋力トレーニング!

 

 

 

世間のイメージはこんな感じかなと、僕個人は感じています。

 

 

といいますのも、

僕は訪問リハビリに携わっている関係で、

これまで数回、地域の健康教室でお話しさせていただく機会がありました。

 

 

その依頼も「何か運動を教えてほしい」というニュアンスなので、

余計に筋力トレーニングのイメージがあるのかもしれません。

 

 

始めに言っておきますが、僕は筋力トレーニングを否定する気はありません。

 

症例によっては必要な方、たくさんいらっしゃると思っていますよ。ほんとに。

 

 

ですが、

「介護予防=筋力トレーニング」と考えるのはいかがなものかと思っています。

 

 

介護予防というくらいですから、その対象は比較的元気な方が対象となるでしょう。

 

 

きっと動作自体は動けている方が大半だと思います。

 

 

「動けることは動けるけど…」という方が介護予防の対象なのでしょう。

 

 

僕がお話しさせていただいた健康教室に集まっていた方々は、

まさにその「動けることは動けるけど…」という方々でした。

 

 

立ち上がるとき腰が痛いとか、

長い距離歩くと足がしびれるとか、

動けるけどなにかしらの支障があるようです。

 

 

そういった方の動作レベルは、きっと自立レベルです。

 

 

ですが問題点は抱えている。

 

 

そうなんです。

介護予防の対象者の問題を見つけるのは、なかなか難しいのです。

 

 

リハビリの現場の中では、

介護予防はスポーツの分野に似ているような印象を僕は感じています。

 

 

僕はアスリートのリハビリに関わったことはありません。

 

 

ですが、動作自体できるどころではない、

ハイパフォーマンスのアスリートの動きをより高めるという面で、

介護予防との共通点はあるんじゃないかなと思うわけです。

 

 

テレビなどの情報は、

早めに医療機関を受診してくださいと勧めるものもみかけますが、

実際受診しても、

「問題ありませんよ」といわれることがほとんどのようです。

(僕の担当している利用者さん複数の話によると)

 

 

早めに介入できれば、

改善に向かうまでの期間が短くて済むという点で、

予防はとても価値の高いことです。

 

 

しかし、

問題自体がとても小さく、問題として把握しにくいことも同時にありえるのです。

 

 

つまり、予防とは価値は高いが、

関わり自身は難しいということを知っておいたほうがよいでしょう。

 

 

要介護状態に陥らないよう、

筋力があった方が良いというのはその通りだと思います。

 

 

しかし、すべての人にあてはまることというのは個別性が乏しいのもまた事実。

 

 

現在は小さい問題の芽を摘むためには、個別性のある関わりが必要です。

 

 

幅広い対象に効果的な関わりはもちろん大切ですが、

あわせて、個別性のある関わりができると、

より良い予防ができると思いますよ。

 

 

お話しさせていただいた健康教室でも、必ずこんな質問があります。

「~な症状があるんですが、わたしはどうしたらいいの?」

 

 

小さい問題点を把握することができるか?

個別性のある関わりができるか?

 

 

この2点が介護予防には必要ではないかと考えます。

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

IAIR関西支部認定インストラクター

認定理学療法士(地域理学療法分野)

岡澤 頼宏