認定インストラクターの岡澤です。

 

 

仕事やプライベートで、こんな気持ちになったことありませんか?

 

 

「なんでわかってくれないんだろう」

「そこは少し考えたらわかるんちゃうん?」

 

 

先日、仕事で僕自身がそんな気持ちになることがありました。

 

 

 

訪問リハビリの業務中のことです。

 

 

訪問3回目のCVAの利用者さん。

屋外歩行自立を目的に介入をしていました。

 

 

リハビリを進める中で、杖を使えば外出ができそうな目途がたってきました。

 

 

さっそくケアマネージャーさんへ連絡をとり、

レンタル業者さんに杖のデモを持ってきてもらうことになりました。

 

 

 

僕がケアマネさんへ伝えたのは次の3点。

  • 当初ケアマネさんから提案のあった歩行器は玄関周りの環境や、利用者さん本人が試した感触からあまり現実的ではないこと。
  • 準備体操をした上ではあるが、右脇、右手を支えた介助方法であれば、屋外歩行ができそうだということ。
  • 具体的にはアンダーアームバーという杖がよさそうだということ。(たまたまリハ室にあるものを試してみた結果です。)

 

 

 

アンダーアームバーはあまり聞きなれないものなので、

カタログのコピーをFAXして送ることにしました。

 

 

 

そして次の訪問にあわせて、レンタル業者さんがデモを持ってきてくれました。

 

 

 

しかし思いもよらぬ結末が、、、

 

 

 

業者さんはアンダーアームバーを持ってきてくれたのですが、

その杖は利用者さんには少し長かったのです。

 

 

持ってきてくれたのはその1本のみ。

 

 

レンタル業者さんの事務所は利用者さん宅からはかなり遠方。

 

 

また来週もってきますと言って、

ほんの2~3分でレンタル業者さんは利用者さん宅を後にすることになってしまいました。

 

 

 

そこで僕は思ってしまったのです。

 

 

「なんでサイズ違いの杖用意してないねん。」

「同じ脇で支える松葉杖も持ってきてくれたらよかったのに」

 

 

 

レンタル業者さんとのやりとりの中であった言葉に、

「変わった杖なので、デザイン重視なのかと思ってました。」

とレンタル業者さんは話していました。

 

 

 

それを聞いて僕は「しまったな…」と感じたのです。

 

 

 

そう、僕が伝えたかったことがまったく抜けていたんだなと理解したのです。

 

 

 

レンタル業者さんは変わった杖であるアンダーアームバーに目が向いてしまい、

その目的が不透明になっていたと考えられます。

 

 

 

僕はこんな介助方法で歩けるので、

それを杖で補えればもっと歩けそうだということだけでなく、

それがかなうものであれば、

アンダーアームバーでなくてもかまわないということを

つけ加える必要があったのです。

 

 

 

相手に何かを伝えるとき、「手段」と「目的」を明確にしないといけません。

 

 

 

同じ業界で働いていても、いろんな価値観の人がいます。

 

 

同じ情報を聞いても、違った感じ方をすることなんて日常茶飯事。

 

 

しっかりと意図を伝えるためにはこの「手段」と「目的」を意識することが不可欠です。

 

 

 

この利用者さんの杖の場合であれば、

屋外歩行を安定させることが「目的」

アンダーアームバーを使うことは「手段」のひとつにすぎません。

 

 

 

屋外歩行を安定させる介助方法がわかっているのに、「手段」を絞る必要はありません。

 

 

 

いろいろ試してみて、よりよいものを選択すればいいのです。

 

 

 

伝え方が不十分であったために、

この検証作業が1週間も遅れてしまうことになってしまいました。

 

 

介入回数が少ない訪問リハビリだけに、

できるだけ1回の訪問で出来る限りのことはしておきたかったのですが。

 

 

 

相手のせいにするのは簡単ですが、

僕はベストを尽くせていないのでそういうわけにはいきません。

 

 

皆さんはお気をつけてください。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

国際統合リハビリテーション協会 認定インストラクター

認定理学療法士(地域理学療法分野)

岡澤 頼宏