こんにちは、吉田ひとみです。

一般の人に「作業療法」と言ってわかる方は非常に少ないと思います。

数年前に何かの調査で、「作業療法士」という名称の認知度を調査した結果、30%だったという話を覚えています。

名称でこれですから、作業療法士が何を考え、何をしている人で、我々一般人にとって何がメリットとして与えられるのか?

この問いに答えられる人は、ほんのごくわずかだと思います。

何を考え、何をしている人かは答えられるかもしれませんが
作業療法士ですら、「一般人にとって何がメリットとして与えられるのか?」

と問われたら「?」となることでしょう。

先日こんなブログを拝見させていただきまして、気づくことがあったのでこちらを元に「作業療法が一般の人々に何を与えられるか?」について書こうと思います。

京極真の研究室「みんなの作業療法」より引用

一般の人びとも作業療法に関する知識があるかないかで生活の質が変わるだろうと考えています。

その理由はふたつあります。

ひとつは、作業療法が健康になるためにやったらよいライフスタイルを示しています。

もうひとつは、幸福になるためにやったらよいライフスタイルも、作業療法は表しています。

例えば、熱中できることがある生活はストレスを緩和し、身体の痛みを低減するというような研究がいくつかあります。

また人と一緒に行うことがある生活は孤独を和らげて、心身を健やかな状態に保つという研究も示されています。

不安を感じているときは、いまやっていることに集中する生活を強く意識してみるとよいという研究もあります。

作業療法はライフスタイルを変えることによって健康と幸福を改善するというフレームワークなので実際に活かせる知見が関連領域を含めるといろいろあります。

引用終わり

「作業療法はライフスタイルを変えることによって健康と幸福を改善するというフレームワーク」

であると、京極先生はおっしゃっておられます。

私はここにすごくピン!ときたのです。

 

この定義では、作業療法は、健康と幸福を改善するものなんです。

もうこの時点で、一般の人・・というかほぼ全ての人にもちろん当てはまります。

全ての人が、健康で幸福でありたいと願っているでしょうから。

 

では、ライフスタイルってなんでしょう?

それは、一言で言うと「考え方」。これはつまり、日々の「行動のしかた」です。

京極先生の言葉を言い換えると、

「作業療法は、行動を変えることによって健康と幸福を改善する。」となります。

つまり、作業療法は「健康・幸福」に向かって行動をどのように変えていくかと言う学問であり、療法なんですね。

 

では、どのようにして行動を変えていくのか。

プロセスだけ言うととても簡単です。

行動を変えるためにはまず、「現状」を見つめることが第一です。

先の例では、

・今、ストレスを抱えて、身体の痛みがある
・今、孤独感にさいなまれている
・今、不安感に襲われている

が、「現状」に当てはまります。

この現状を打破し、健康で幸福に向かうための行動を
作業特性・環境・感情・思考・記憶などの特徴と知見を組み合わせて提案できるのが、作業療法なのです。

それぞれの「悩み(現状)」が、健康で幸福に向かうような「作業(環境設定含む)」を数々の知見を元に提案できるのが、作業療法士なのです。

ここでは具体的に、それぞれ
・熱中できることがある生活
・人と一緒に行うことがある生活
・今やっていることに集中できる生活

が、健康と幸福を改善するためにマッチするということです。

昔、OTを一般の方にわかるようにどうやって説明しようかと考えたことがありまして、「トータルライフアドバイザー」という、とても他にありそうな名前が思い浮かんだのですが、

結局、やはりそうだったんですね。笑

ただし、そこで提案するライフスタイルは医療、科学を中心に様々な分野からの知見を統合した超一流のもの。

一朝一夕にはかないませんが、作業療法士は、そこを目指して精進していきたいところですね。自分に言い聞かせる意味も含めて。。。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

関西支部 代表
作業療法士 吉田ひとみ